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宗教

・ このページの最終更新日時 2017年2月5日 (日) 15:28




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言語の次に人間文化の重要な構成要素をなすものに宗教がある。人間が自然と戦いながら自己の生存空間を開拓していった時、人は世界を解釈し、宇宙を理解し、人間の生きる意義を考え、そこに統一した世界像、人間観、社会観を創り出したのだが、それは生命とその根源への畏怖に裏打ちされており、宗教色の濃いものであった。

宗教の分類方法はいくつもあるが、文化との関連からすると、言語に対する立場から分けるのが理解しやすい。ユダヤ教キリスト教イスラム仏教神道の相違は、そのままその信奉者あるいはそれを土台とした文化圏、国家の相違をよく反映している。ユダヤ教キリスト教イスラムは一つの教典を基とする宗教である点で共通している。
それらは言葉により説かれ、伝えられた宗教であって、それぞれが神学解釈学、哲学の発展をうながし、さらに言葉を媒介とした神秘主義を生んでいる。宇宙、世界、人間の背後に一つの秩序、ロゴスの存在を説き、その意志は啓示により人々に伝えられ、それがひとつの教典にまとめられてある。神と人間の関係を契約ととらえ、人格的、意志的関係が重視される。
それと較べて数千の教典を持つ仏教は同じく哲学、宗教学を生みながら、その方向は言語を越えた神秘主義であった。隠れた一つの秩序、ロゴスを世界の背後にみるよりも、宇宙自体の法則性を説き、理解による悟りを説く。
神道教典なしの宗教で、独自の解釈学神学も持たず、あくまでも祭りのうちに心の清浄と社会の繁栄を祈る非超越的、地域的宗教である。仏教のように宇宙理法を説かず、そこにはユダヤ教キリスト教のような絶対者も不在で、その中核にあるのは一人ひとりの心のあり方である。無私無欲で川の流れのように透明な、「明き清き直き心」を説く情緒的宗教で、論理性も普遍性も強調されることはない。
人格と契約を重視する行動的西欧社会、宇宙の理とその必然的実現を強調するアジア(もちろん人倫を説く儒教とアラーへの帰依を説くイスラムの影響も見逃すことはできない)、地域社会の繁栄と心の正直(セイチョク)を重んじる日本、そこにそれぞれの文化の宗教的基盤をみることができる。宗教は生活上の諸現象を「生きる意義」という要で統合し、方向性を与えているために、言葉では宗教に否定的な人々にも大きな影響を与えている。







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