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ワイドショー

・ このページの最終更新日時 2016年4月30日 (土) 23:58




ワイドショー」の掲示板 / コメント

ワイドショー(wide show、和製英語)とはテレビ番組情報番組)の一種。

歴史[編集 | ソースを編集]

1964年4月に日本教育テレビ(NET。現:テレビ朝日)で放送を開始した木島則夫司会の『モーニングショー』が日本初のワイドショーである。

『モーニングショー』はスポンサーの日本ヴィックス(現:P&G)が電通に対して新一社提供番組(アメリカNBCトゥデイ』を踏襲した内容)として提案し開始されたという。

放送開始当初はVTRの技術は無く、スタジオからのトークと新聞社から提供されたニュースが中心であった。後に芸能人や視聴者参加型のインタビューが企画され、番組の中心となっていった。サロントーク型(出演者同士のゆったりした座談会形式)のワイドショーで、一般の観客も観覧可能な番組もある(多くは主婦で、見学に際しては事前にはがきでも申し込みが必要だった)。「泣きの木島、怒りの小金治、春の小川」はインタビュアーとしての性格を現す最たるものである。

『モーニングショー』が朝の第一号に対し、正午はテレビ朝日(当初はNET)『アフタヌーンショー』(1965年開始)、午後はフジテレビ3時のあなた』(1968年開始)、深夜は日本テレビ読売テレビ11PM』(1965年開始)がそれぞれ第一号であった。いずれの番組も視聴率不毛時間帯の開拓に成功を成し遂げている。

生中継技術の向上により、番組内での中継が多くなる。VTRの進歩もあって、徐々に番組に占める報道の割合が多くなって行く。報道局が制作する報道番組とは異なり、リポーターが取材を行い、その模様を物語風に編集し、スタジオでリポーターが補足をしながら整理するという方式を確立。リポーターが取材中にカメラに向かって語りかけるようにリポートするのが主流であったが、ナレーターがほぼ全てを担当するようになり、出番は少なくなった。

ワイドショー番組の相次ぐ成功を機に、特に午前8時半はNHKテレビ東京以外の4局が報道系ワイドショー番組を放送する四つ巴状態となる。徐々に報道系ワイドショーに移行する中、NHK総合テレビも8時半から社会問題をテーマにした『おはようジャーナル』を放送、ライバルに対抗している。当時は『連続テレビ小説』を観た視聴者が各自それぞれの民放ワイドショー番組にチャンネルを合わせるという流動ができていたが、その後この時間帯の民放ワイドショーは視聴率争いの激化により次々に午前8時スタートに繰り上がっていく(2000年代後半に一時期、テレビ朝日はそれよりも早くスタートする試みをした)。その結果『連続テレビ小説』はこの流動を崩されてしまい、しばらく苦戦が続いた。そこで、2010年春からNHKは総合テレビにおける『連続テレビ小説』の開始時間を8時に繰り上げ、8:15 - 9:54に『あさイチ』を開始。以後、総合テレビの同時間帯の視聴率が再上昇し、同時間帯の民放ワイドショーに対し優勢となっている。

一方、テレビ東京は『レディス4』などサロントーク型の生活情報番組を継承、一線を画する。一時期は9時台の株式市況番組を拡大して、株式市場や経済にまつわるトークを中心とした"株式ワイドショー"を放送していたが、定着せず同時間帯からは事実上撤収した。

NHKでは、芸能情報を中心に扱ったワイドショーは放送しない。

視聴者に定着しているワイドショーも、時代の流れに応じ変化を見せることがある。テレビ朝日は『アフタヌーンショー』のリンチ事件のやらせについて道義的責任を取り、打ち切りとした。以後同時間帯の番組は長らく迷走を続けることとなる。TBSも「TBSビデオ問題」への道義的責任をとって(狭義の)ワイドショーから撤退、生活情報中心の番組制作に方針転換したが、『きょう発プラス!』で報道系ワイドショーが復活した。

かつてワイドショーの「主役」であった芸能情報よりも、生活に密着した情報や政治・経済寄りの話題が好まれる傾向になりつつある。観客を入れて公開放送を行う番組も日本テレビ『ヒルナンデス!』、TBS『ひるおび!』(12時台以後)に限られている。

また、かつては視聴者を引き付けるため、刺々しい白色の手書き文字(レタリング)のスーパーインポーズがよく使用されたが、1990年代中頃から徐々に控えめの字体になり、1990年代末からはCGテロップの普及に伴い、レタリングによるテロップはほぼ消滅している。

年末年始は基本的に休止となることが多いが、中にはこの時期も通常放送を行う番組も存在する。

ワイドショーの特徴[編集 | ソースを編集]

ワイドショー番組に挙げられる特徴は以下の通り。

  1. 単独または複数の司会者により、番組を区分(コーナー)毎に区切り、それぞれにおいて、ニュース生活芸能社会など幅広い話題、テーマを取り扱う番組形態をとる。
  2. 生放送であり、放送時間が比較的長い(1時間から2時間程度)ことが特徴。そこから「ワイド」な「ショー」という名称が発生した(「ワイド」には放送時間が長いというほかに、先述の「幅広い話題」という意味もある)。
  3. 放送時間は8時頃から16時頃までで、通常、勤め人が仕事に出ている時間帯であり、必然的に主な視聴者は主婦層となる。
  4. 報道番組との差別化を図るため、事柄の結果よりも娯楽的観点を重視し、その結果に至る過程を物語的に演出することに重点を置く傾向がある。
  5. 2000年代頃からは、早朝や夕方や深夜の報道・情報番組でもワイドショーと同じような演出や構成手法をとる番組が見られるようになり、逆にワイドショーも、政治や経済などそれまで報道番組が担ってきた分野に踏み込みはじめており、その結果、ワイドショーと報道番組の境目がほぼなくなっており逆にそれが問題となっている。特に在京キー局の夕方報道・情報番組では全国ニュース枠で芸能ゴシップ系統のニュースが事件・事故のニュースと混ざって伝えられていたりしているケースがある。
  6. 放送局に勤務する記者アナウンサーがレポートする報道番組と異なり、ワイドショーの場合は番組専属レポーターが現場から事件・話題についてレポートを行うことが多い。事件ニュースと芸能ニュース、またグルメ企画や密着企画などでレポーターが区別されている。ただし事件レポーターが芸能分野の話題を追いかけたりすることもある(芸能人が事件を起こした時など)。
    1. 事件レポーター - 一般市民が巻き込まれた事件(主に殺人・事故など)を追う。草分けは東海林のり子。地方局アナウンサー出身者が多いが芸能人(俳優歌手など)出身 (井口成人所太郎阿部祐二など)も少なからずいる。
    2. 芸能レポーター - 芸能ネタ(ゴシップ、話題全般)を専門にする。梨元勝前田忠明井上公造らが有名。スポーツ新聞週刊誌の記者・ライターからの転身が多い。
    3. 取材ディレクター - 基礎取材をしている裏方で、これまで表立って登場することはなかったが2000年代になって登場するようになる。デジタルカメラやFOMAといった携帯テレビ電話により身軽かつ素早く取材することが出来るため、速報など初動取材で登場することが多くなる。他にもリポーターが出払っていた場合に登場することもある。一部は報道局記者の身分のものもいるが、大半は制作部所属だったり外部制作会社所属の場合が多い。
    4. 局アナ - フジテレビ『情報プレゼンター とくダネ!』などでも特集コーナー中心に局アナがリポーターで登場している。後述でも紹介されている“夕方ワイド”と呼ばれる午後5時〜7時の番組でも局アナがリポーターを担当している(ここではほぼフィールドキャスターという呼ばれ方をしている)。ニュースネットワーク強制の全国ニュースでも登場している(例え関東以外の地域のニュースでもその地域に乗り込んで取材している)。
  7. 特集コーナーを中心にVTR中アイキャッチなしで突然CMを入れて、CM明けになるとまたCM入り時より30秒程前から再生されるなどバラエティ番組で取り入れている編集方法を用いている。ワイドショーだけでなく報道番組でも取り入れている番組もあり、一部からは批判されている。
  8. 2000年代頃より「ワイドショー」に分類される番組であっても「情報番組」と呼称しているテレビ局も存在する(例としてフジテレビ)[1]

いいかい、この国には平日の昼間から自宅でテレビを見ているような人種は2種類しかいないんだ。主婦老人だ。こいつらに共通する特徴と言えば、いつも退屈していることだ。働こうにも職はない。買い物するにも金がない。不倫しようにも相手がいない。そんな退屈に疲れた連中にしばし、エンタテイメントを提供することこそがワイドショーなんだ。だからワイドショーは難しくあってはいけない。高尚であってはいけない。ジャーナリズムであってはなおいけない。好奇心だけが肥大したブタどもはそんなものを求めちゃいない。馬鹿でもわかるものを作れ!面白ければ何をやってもいい。視聴率こそ正義 ― それが鉄則だ!」‐これは、あるテレビ局の辣腕ディレクターの発言である[2]

ワイドショーのカテゴリ[編集 | ソースを編集]

日本テレビ『ルックルックこんにちは』が掲げた「女性による、女性のための番組」がワイドショーの根源であったが、『とくダネ!』の政治・スポーツも取り上げる「男性による、『ニュースステーション』(テレビ朝日)のような番組」が成功すると、他番組も相次いで追随。逆に報道番組においてもフジテレビ『FNNスーパーニュース』等が芸能・生活・グルメなどの情報を取り入れたこともあり、報道番組とワイドショーの定義はあるものの、それぞれの守備範囲が曖昧になった上ほぼ一体となったという見方が出来る。実際、テレビ朝日はニュースを制作する報道局とワイドショーを制作する情報局を統合した。

こうした流れが成立した理由には、ニュースと地域情報を一体化した札幌テレビどさんこワイド』の成功から1990年代前半より地方局の夕方ワイド番組が乱立していったことと、キー局でも早朝6〜7時台の情報番組が報道・社会情報・スポーツ・制作など垣根を越えた横断プロジェクトによって制作され、視聴率面で実績を得たことによる。2000年代後半頃からでは『NEWS ZERO』のように23時台の報道番組でもこの制作体制を踏襲し、芸能情報を取り入れるケースがある。

一方で、生活情報やサロントーク型ワイドショーは報道系ワイドショーと一線を画す存在として確立。一般的に、狭義の上ではワイドショーとして呼ばれなくなった。他局に比べ報道取材力の弱いテレビ東京やTOKYO MX等が得意とするようになり、それぞれ生き残りを図る。芸能ニュースも扱ったがスキャンダルな報道を控えたTBS『ジャスト』もそのひとつに数えられる。

基本はニュースと企画コーナーの2つからなる。曜日ごとに報道とはかかわりの無いコーナーが放送され、それが報道番組との違いを示す最大の要素である(もっとも2000年代頃より夕方ニュース枠もほぼ同じ構成になっている)。ヨネスケの「突撃!隣の晩ごはん」や、ピーコの「辛口ピーコのファッションチェック」がその一例である。また専門家だけでなく各界著名人がコメンテーターとして出演する傾向が増えている。

コメンテーターの発言の信憑性[編集 | ソースを編集]

上記の通り、専門家だけではなく各界の著名人等も出演しコメントする機会が多くなっている。また、視聴者、とりわけワイドショーのメインターゲットでありセンセーショナルな話題を好む主婦層・女性層に与えるインパクトを重視して構成するため、著しい偏向などへの注意は二の次でとにかく必要以上に誇張されたインパクトと刺激の強いコメントを発する能力がコメンテーターには要求されることになる。よってコメンテーターの発言を不用意に信じるのは危険であると考えられる。無論このことはワイドショーに限らず言えることである。また、こうしたワイドショーの特徴から、軽薄な報道を批判する際の言葉として「ワイドショー的」という単語も多用されるようになった(参考:メディア・リテラシー)。

またインパクトのあるコメントを要求されることが多いコメンテーターが、露骨に激しい感情を顕してあわや暴言にも取れるコメントをするいわゆる捨て台詞ジャーナリズムなるものも目立ってきている。これは報道番組でも度々見られるようになり、いわゆるメディア側によるメディア誘導が目立ちつつある、ここではキャスターもそれに乗じることが多く前述の「ワイドショー的」と揶揄される一因にもなっている、またコメンテーター自身が専門的な知識がなく、政治的・社会的な認識も出来ていないにも関わらず無根拠な意見を挟むケースも見られるなど、コメンテーターの意見を真に受けないで情報を元に総合的に分析して冷静な判断をするメディア・リテラシーの能力が視聴者側に求められる様になっている。

一部番組では、あらかじめ番組スタッフとでコメント内容を打ち合わせることがあり、コメンテーター本人ではなく、番組スタッフによって意図されたものをアナウンスしている。また、バランスを取っているように見せかけるために政府に批判的な人も入れるが、あえて論戦に負けそうな人を選んでいる[3]、だがそうした番組作りに走りすぎてワイドショー自体の番組内容が余りにも茶番的でしらけさせてしまう部分もある。

他方で、この様な中立性・客観性が著しく欠落した報道内容に不信感を持った芸能人がテレビ業界全体に対して不信感を抱くなどして、その結果バラエティ番組やさらにはテレビメディア全般への出演を基本的にしなくなるなどということも、古くから少なからず見られている(代表的な例としてはトニー谷ジェリー藤尾窪塚洋介がある)。

ワイドショーの集団取材[編集 | ソースを編集]

ワイドショーの取材については疑問の声が付きまとう。綿密な取材によるスクープ報道で評価を得る一方、各番組のレポーターが一団となって渦中の人物にインタビューを求め追いかける姿が非難の的となっている。ことに芸能人が取材対象の場合は顕著で、反省を踏まえてこれまで幾度か「脱・芸能ニュース」を掲げた時期がある。

芸能なら大手芸能事務所が加入している業界団体(最大の規模を持つのが日本音楽事業者協会)、事件なら人権団体などがうるさいため、以前より取材は消極的になっている。さらに芸能事務所がバラエティ番組の制作にスタッフを派遣していることもあり、「ワイドショーでの取材により制作から撤退されると困る」という自粛方向に進みたがちな背景もある。しかし、そういった事に関係の無い人物が取材対象となれば、話は別である。

その他[編集 | ソースを編集]

日本の事例として、国会で重要法案が審議される時期等において、政治権力側より民放テレビ局に法案審議から世間の目を逸らすためにワイドショーで近々に発生した事件や芸能界のトラブルなどを大々的に取り上げるよう圧力がかかる場合があるとされる[4]仲築間卓蔵は「重要法案が審議される時、決まったように視聴者の目を反らせる事態が起こるのは不思議」と語っている[5]

主な番組[編集 | ソースを編集]

朝の番組については朝の情報番組を参照

ワイドショー番組の一覧[編集 | ソースを編集]

ワイドショー一覧category:情報・ワイドショー番組を参照

脚注[編集 | ソースを編集]

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  1. 「アゲるテレビ」テコ入れ効果はまだ…フジ新社長「一進一退」 Sponichi Annex 2013年7月5日閲覧。
  2. 宝島30』(宝島社)1996年5月号
  3. コメンテーター業と経済問題の話題比率 - 評論家・山本元の「王様の耳はロバの耳!」より。
  4. ミッチー・サッチー騒動」の項を参照。
  5. しんぶん赤旗日曜版』2003年6月1日付

関連項目[編集 | ソースを編集]







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